『地獄少女』第14話「袋小路の向こう」

市長が暴力団と一緒にいるところを収めた写真を持ち、ある場所に赴いた記者(カメラマン)が死亡。
死因は自殺とされるも、先の写真を前に見ていたその娘は、スキャンダルを恐れた市町の仕業と糾弾。
しかし、警察も市民も、福祉に熱心で町の評判も良い市長を疑うことはなく、
娘の方が孤立。娘は地獄少女に依頼。


柴田が市長を取材すると、市長は自分のポリシーである福祉優遇政策を採る上で
暴力団と関係することもやむを得なかったとあっさり認める。
自分が失脚すれば、福祉優遇政策は見直され、老人が路頭に迷う。それは町全体の不幸になる。
だが、自分は手を下していないが責任は感じている。
取引を持ちかけた記者は記者の方で、父子家庭で娘の将来の学費に窮していたと。
結局、市長は地獄に流されて、老人ホームは閉鎖、娘の復讐は達せられるが……。


まあ、細部にやや甘い部分があったが、
大枠としては、個人的に今までで一番善悪で割り切れない話だったかなと思う。
現実の世の中なんてそんなものだし。
ただ、お陰でシリーズ序盤にあったトンデモ地獄流しのような笑える部分もなかったのが……。