『Fate/stay night』第04話「最強の敵」

その身に深い傷を負っても、剣を手に立ち上がろうとする少女、
自分の命を省みずに人を助けることに疑問を抱かない少年。
このシーンは「Fate」という作品の深いところに繋がるシーンだなぁ。
まあ「Fate」ルートか、「UBW」ルートかで、どちらにスポットライトが当たるか割合が全く違うけど。


そして、士郎の瀕死の状態からの回復。
これも序盤では単なる主人公補正に見えてしまいかねないが、
実はセイバーとの関係にまつわる伏線なわけで、
こうしてみるとやっぱり伏線多いよなぁ。


しかし、初めて上がった男の子の家で、茶菓子まで自分で出した上でお茶して、
「勝手に上がらせてもらってるわよ」で済ませ、挙げ句、茶に文句まで言う凛は、
相変わらず素敵です。
こういうクールな凛が、やがてツインテールをなびかせてプンとなるのが良い。


そして、正座している私服セイバーを眺める士郎のシーン。
ここも原作通りのアングルと原作絵かと思わせる絵でgoodです。
それにしてもセイバーの髪型は、リアルでやったらあのボリュームで収まるんだろうかと、ちょっと思った。
「空腹は敵」に力が籠もるセイバーも良し。


基本的にアニメとして主人公を見せる必要があるから「Fate」ルートだけでなく、
「UBW」ルートが混ぜざるをえない、っていうか、より「UBW」が強くなりそうだけど、
そんな中、この時点で凛と桜が邂逅するのはたぶんオリジナルだよなぁ。
上記二つのルートでは、端的に言って傍観者に過ぎない桜ですが、アニメでは果たして違うのか。
とは言え、桜ルートはメインのシナリオとしては組み込めないと思うんだけど、
アニメオリジナルの桜へのスポットライトの当て方を何か見出しているのか、
だとすれば、非常に興味深いが。


総じて、プロローグが終わり、
今回からようやく主人公とヒロインの会話が弾む本編開始という印象で良かったと思う。


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