『Gift 〜ギフト〜 eternal rainbow』第09話「つながる心、途切れた想い」

糸が切れた独り糸電話を手に「もしもし、もしもし、もしもし……」って。
このスタッフは、霧乃のこういう鬱描写を描きたくて、このシリーズやったんだろうなぁと思えた回。
霧乃の言うことは正論だし、可哀想と言えば、確かに可哀想なんだけど、
あくまで霧乃が望んでいたのが、「一緒にいたいこと」はともかく
「やっと妹になれたのに」ということである以上、負けは明らかだよなぁ。
挙げ句、「これからの春彦くんは莉子ちゃんにあげるから、
これまでの春彦くんは私に頂戴」という斜め上発想だし。


主人公の側にいたいという点では、「SHUFFLE!」における楓と似てはいるんだけど、
違うのは、そう思うに至った経緯だよなぁ。
悔恨と献身の楓に対し、霧乃の場合、そういうモノもなくいくらでもチャンスはあったわけだし。