『坂本真綾 IDS! FC LIVE』(コストパフォーマンス:±0、もしくはやや+)

菅野よう子さんを入り口として、デビュー曲「約束は入らない」(天空のエスカフローネ)の頃から聞いているファンの私としては、
脱菅野色(親離れor巣立ち的)な新アルバム「夕凪ループ」中心の今回のライブは、
いまいちテンションが上がりきれないかなぁと思っていたんだけど、全く杞憂だった。


いや、もちろん、根が菅野よう子ファンである私が、どちらの曲が好きかと言われれば、これまでの曲に分があるので、
もっとこれまでの曲を歌って欲しかったんだけど、坂本真綾ファンの部分としては「夕凪ループ」の曲はこの曲で良いと思えた。
今回実際聞いてみてそう思えたのは、たぶん真綾さんが前より、
ライブの作法や特に歌い方(声の出し方)が上達していると感じられたことが大きいと思う。


まあ、私の判断基準は4年前のゴールデンウィークだったかの「タナボタ2」なんで、
上手くなっていて当たり前といえば、当たり前なのだが、
恐らくこれは去年からのミュージカル「レ・ミゼラブル」の舞台経験が大きくて、
マイク前の声優だけをやっていたら身に付かなかったスキルなんじゃないかな。


このフィードバックを生で感じられただけでも、ファンとしては嬉しかった。
「約束はいらない」「プラチナ」「ポケットを空にして」を聞いて率直に思ったことなんか、
何年後かに再録音版を出して欲しいなぁということだったりするし(あくまで何年後か)。
今すぐだと、菅野さんから親離れした意味がないですから。


ただ、今回みたいな多人数が楽曲を提供するというやり方は、わたし的にはあと1〜2回が限度かな。
現実は、これからの真綾さんの立ち位置や楽曲のパワーにもよるけど、
個人的には、歌手としてオタ層によるにしても、一般層によるしても、
もっとコアな個性を持った(菅野さんと比肩出来るぐらいの)人とのぶつかり合いを期待。


ここからは余談。
今回驚いたのは、この種のイベントでは異様な女子率の高さ。
女性役メインの女性声優のイベントで、過去これだけ女性比率が高かったというのは経験がない。
昼の部は、少なく見積もっても男女比65:35、感覚的には6:4という感じ。
FCの男女構成比が半々という話は、根がオタな私としては眉唾だろうと思っていたんだけど、
スイマセンでした、甘く見ていました。
しかし、4年前は8:2ぐらいだった記憶があるから、この4年で大分変わったのね。


もう一つ。
これはライブ本編とは何ら関係ないが、
私の左隣にいた男が独り言をボソボソと口に出していて腹が立った。
だって、何かにつけてのツッコミを、まるで隣に知り合いがいるかのように話していて、
しかも、それが開場から開演までの約1時間続く、この責め苦。
あの大して広くない会場に千人以上入れたから、人と人の距離が近いわけで、
これだけが今回のイベントのマイナス点だった。


他には、会場前で友人と色々話したのだが、とても書けないので割愛。


そういえば、「坂本真綾」さんは来週「アニスパ!」にゲストで出るわけだが、
ますみん」たち2人と上手く絡めるのだろうか。楽しみでもあり不安でもある。


というわけで、オタ全開の本日でした(いや、全開は毎日か)。