『Fate/stay night』第01話「始まりの日」

どうしても見たかったので、一番早い放送地域に住む伝を頼って何とか視聴。
これに関しては正直信者なので、分析も多分に感情的になると宣言しておく。
で、第1話の全体的な感想を言いますと、もうこれ以上ないってぐらい原作準拠で、
原作ファンの私としてはうれしい限り。


スタッフに原作のTYPE-MOONのメンツが名を連ねていることからも窺えるが、
顕著に表れているのは、OPテーマがゲームのそれと同じってところ。
まあ、そこで原作ファン的には、まず心鷲掴みですよ。
AIR」もそうだったけど、原作が人気高い場合はこういうの非常に重要。
セイバーが剣に手を置き佇むシーンだけで、涙が……。


でも、原作準拠でアニメ的に困るところもあるわけで、
一つは原作の奈須きのこが提示する世界観の情報量が多すぎて、一見さんお断り的な感じになる事、
もう一つはこの作品の場合、ヒロイン2人と出会う場面が1話に収まらないって事。


ただ、前者に関しては妥協してしまうと原作ファンには見捨てられる恐れがある。「真月譚」が正にそれ。
また後者に関しては、それを描くには衛宮家の家庭的な日常をすっ飛ばす必要があるが、
そうするとこれが1話としてのインパクトは大きくなるし、収まりは良くなるけど、
シリーズ全体として見たとき、メリハリがない話になってしまう。


ということで、アニメ化における苦肉の策があの初っぱなのセイバーと凛の顔見せシーンですな。
(いや、凛に関しては、ほぼ原作のプロローグそのまま引っ張ってますが、
本格的に主人公と喋るシーンは、凛もセイバーも2ー3時間読み進めないと出てこないからな)


それにしても、桜の「お世話しがいがあります」っていうのは、文字だけの時は感じなかったけど、
音で聞くと何とも言えないニュアンスがあるなぁ。
あと、全体的に桜が可愛いです(本当は○に○を持っているはずなのに)。


個人的に1話の最大の見所は、祥子様=伊藤美紀@タイガーの生態をちゃんと描いてくれたことかとw
前の「真月譚」で「シエル先輩」からカレーがなくなったのとは大違い。
っていうか、「タイガー(藤ねえ)」のない「衛宮家」なんて想像できない。


衛宮士郎」が言う皆を幸せにという「正義の味方」観と「魔術」云々は、
最近でいうと「D.C.」の「アイシア」とかとかぶる部分があるんだけど、
それが生死と存在をかけて試されるのがこの作品ですな。

  • 追記

アバンで戦っていた黄金聖闘士ことギルちゃんは、たぶん「関智一」さんのような気がする。