『Fate/stay night』第08話「不協の旋律」

慎二が言ってた「後継者にならなかった子供は何も知らずに育てられるか、養子に出されるか」
というのが、原作でも最終ルートに至るまでの伏線なわけですが、
原作プレイした当時は、この時点で分からなかったなぁ。あまりにも２人の印象が違うからね。
まあ、その印象が違ってしまった理由と、何より違っている現状がFateのドラマの醍醐味の一つなんですが、
そこまではアニメではやらないかなぁ。いずれにしても、
これが伏線だと分かっていると、後半の衛宮邸での冷戦シーンがより一層効きますな。


さらに凛のいとも自然な「士郎」呼び捨てｷﾀｰｰ−ということで、
原作と比べると同居する動機の論理的説明とかも足りないような気がしますが、
同居しないとFateの話自体が展開しないので、まあよしとしよう。


っていうか、エプロン姿の凛が良いのでOKです。
あと、ここで凛が言っている「マスターとサーヴァントが似たもの同士」というのも伏線なわけで、
なぜ士郎とセイバーなのか、なぜ凛とアーチャーなのか、ここら辺の鍵ですな。


そして、最後は小次郎アサシンが待ち受ける柳同寺に向かうセイバーで締め。
やはり、三木さんが小次郎だったか。
某遥かなるのビジュアルイメージに近いが、キャラ的にはもっと落ち着いている感じで、
実に三木さんの声が合っていて良いなぁ。
そういえば、キャスターも出ていたけど、草薙素子でもある田中敦子さん演じるところを考えると、
予想よりもかなり女性らしい感じのキャスターだった
まあ、「hollow」でのキャスターを考えれば、さもありなんではあるが。


それにしても、タイガーは本当に出るたびにちゃんとタイガーしてるなぁ。
DVD特典のタイガー道場が非常に楽しみだ。

• 追記

巡回先の一つである「月姫研究室」の中の偉い人がアニメFate/stay night雑記（3）の第8話のところで、

　三話目の演出がもうちょっとハッキリしていればなあ。やれやれ、これも深読みしすぎて自爆したクチか。
　一応傷が深かった場合・浅かった場合の両方の予想をしてはいましたが、そもそも件のシーンを見て「アーチャーが斬られた」とハッキリ読み取れれば労力は半分で済んだんですが。なんかこの件に関しては思いっきり遠回りした感じだ。……ところであの場面を見てハッキリとそうだって読み取れた人ってどのくらい居るんでしょう？　私だけ特殊なんですかね？

と言ってますが、私は凛の令呪が使用されたから、セイバールートのそれだと思った口。
いや、まあ、深読みが出来るというか、明確な演出ではないのも確か。
ただ、私の場合、あの場面に関しては、「アーチャーがセイバーに傷つけられた」と「凛が令呪を使った」、
どちらが話の中でのシーン的記号として重みがあるかで言えば、後者の令呪の方であろうと、
アニメを見るのに下手に手慣れた私としては、それを単純にピックアップして理解してました。


でも、本来はこれって場面の文脈の理解上はおかしくて、
「アーチャーがセイバーに深く傷つけられた」というシーンがないと、
「凛が令呪を使って」引っ込めることの意味合いが分からないのは確かで、演出上の問題が間違いなくある。
特にこれだと原作未プレイの人間は脳内補完できないし、
ただ、そこまで分かり易くするという演出プランがあるかどうか、徹底されているかどうかはそもそも不明。


個人的には、「原作ファンが思う原作の重要と思える部分はピックアップしていきますが、
いかんせん力不足なので奈須ワールドの再現に多少矛盾があってもスミマセン」
という感じの制作スタンスかと思いますが……。



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