『リーンの翼』第2話「ホウジョウの王」

第1話が12月だったから5ヶ月ぶりの2話でしたが、
アバン明け最初の方からエレボス@「ほっちゃん」キターーーーー!(って、一番先に触れるのがそれかよ)
一応妖精みたいな位置づけだけど、妖精だからって、特に可愛さを前面に押し出すトーンでも、
気位の高いお嬢様というトーンでもなく、無邪気な子供という感じ。
どちらかというと声のトーン自体は自然なので、逆にほっちゃん的には珍しいかもしれない。
やはり、富野アニメではスタチャアニメと違い、可愛さが押し売りされるようなことはなかったか。
(富野アニメの中でも至って自然に溶け込んでました)
特にリーンのエレボスの場合、ダンバインのチャム・ファウと違って人間サイズだから、
可愛さを前面に出すとしつこくなっちゃうから、これぐらいで良いんだろうね。


さて、肝心の話の内容的には、今回はバイストンウェル側の顔見せの要素が強いでしょうか。
サブタイトルにあるホウジョウの王ことサコミズを中心に、
彼の地上界への侵略(帰還)という一応の思惑を描きながら、
1話でも触れられていたホウジョウ国vsアマルガン率いる反乱軍の構図を浮き彫りにし、
リーンの翼を顕現させる力を持ちうるエイサップは、王女によってその渦中に巻き込まれ、
挙げ句、王様に留守の国を任せるため、婿入りを勧められると。一応、こんな話。


こうしてみると、わけ分からんw。ただ、実際見てもこんな話なんですよね。
要するに親の身勝手を子供がどうするかというのが、主人公とヒロインが抱える問題のような気がする。
それにしても、ホウジョウ王であるサコミズ役の小山力也さんが、かなりかぶいた演技をしてまして、
そのわざとらしさが逆にサコミズの妄執と空回り感を表現している感じがする。
(だからといって、耄碌しているわけでもなく、鋭さと剛胆さも見えるわけですが)
恐らく富野アニメ的に必須の要素である観念的な親殺しの話になると思うので、
最後に対峙するのは、やっぱりこのサコミズなんだろうな。


しかし、ガンダムエースでアニメのストーリーに忠実なマンガ版が先行していて、
それを見ているから特に見ても新鮮味はないかなぁ、と見るまでは思っていたけど、
やはり、動いていて、声と音が付いているのは違うね。
特にナナジンと主役メカがネーミングされるシーンの間が持つユーモラス感は、映像でないと分からん。
あと、リュクスの中の人とかも1話と比べると上達している感じがしたし、
そのお陰でキャラ的にはかなり問題を引き起こすお姫様にもかかわらず、可愛く思えた。


上に挙げたシーンの他にも、オーラバトラーの挙動に生物的な要素が入ってるというか、独特で面白かった。
まあ、ロボットアニメのアクションシーンとして考えるとアレだが、
現代でオーラーバトラーを描こうとすれば、あの動きの方が逆にインパクトがあるなぁと思った。
ダンバインのだと、モチーフは昆虫でも単なるロボットに過ぎないわけだし。
(ロボットアニメなんだから当たり前なんだが)
それにしても、続きが早くみたいなぁ。っていうか、TVシリーズ化してくれませんかね。
それに耐えうるだけの設定があると思うんだが。


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