『Kanon』第08話「追憶の幻想曲」

拾ってきた猫の処遇を考える祐一と真琴だが、秋子さんに相談したら1秒で「了承」。
祐一のインスピレーション(乙女コスモってw)で、ピロシキことピロに決定。
学校で真琴捜索時に世話になったことの礼を舞に言う祐一。
舞は自分はこれ以上分からないというようなことを言い、あの娘ならと「天野美汐」を示す。
美汐に真琴に以前出会っていたはずだと示唆される祐一。
祐一の記憶に確かにある沢渡真琴の存在。だが、それは……
祐一と一緒に記憶の探索をする真琴。
記憶と引き替えに体力が弱まる真琴は祐一に甘えるようになる。
祐一は真琴の存在の真実に思い至る。
それは少年時代、ケガしてたのを拾ってきて僅かな時を共にし、
祐一が沢渡真琴と名付けた子狐だった。別れた子狐だった。
(どうにも変だなぁと思っていたが、「MOON PHASE雑記」を見て納得。
沢渡真琴という人物は別にいて、その名前を子狐に聞かせていただけなのか)
祐一は自らの考え(真琴が人間ではないこと)を美汐に伝え、美汐はそれを肯定する。
そして、それが一瞬の奇跡であり、その奇跡は真琴自身の記憶と命を引き替えにしていると祐一に告げると。


私の場合、Airしか攻略済みじゃないので比較するのもおこがましいが、
今回はAirに至るKeyらしさというのが見えた回だったなぁと思った。
何というか荒唐無稽と言えば、それまでなんだが、
要するにこれって多分に奇跡が散りばめられたおとぎ話的なわけで、
それでも間違いなくそこに切なさがあるんだよね。
思うにキャラクター造型と描写がしっかりしている中でのシナリオだからこそ、
見ている人の中にストンと落ちるんだろうけど。
しかし、こうなると他のキャラにはどんな要素と結末が待っているのか、楽しみではある。
「あうぅ」祭りで、真琴の可愛さ炸裂な今回だったが、
そのマイナス点をあえて言うとすれば、「うぐぅ」なあゆが未登場だったことでしょうか。
(それにしても、おとぎ話的となるとあゆのオチは……何となく分かったような気がする)


これはまさしく原作をプレイした人、もしくは京アニ信者のみをターゲットにしているとしか思えないんだよね。BSでやる時点でそうなんだろうけど。

kanonが淡々としているとか、一話なり数話毎の起承転結が出来てないという点には同意。
ただ、これに関しては、もう一話なり数話毎の起承転結は捨てている構成なんだと思う。
Airを面白いと思ってくれた人なら、最後まで見てくれるだろうという前提かと。