『コードギアス 反逆のルルーシュ』第22話「血染めのユフィ」

ユフィが宣言した行政特区「日本」構想に反発した過激な保守派が策動するも、
ダールトンによって未然に芽を摘まれる。
その一方で、特区への移住希望者は20万人を超えていた。
全面的に承伏していなくても、コーネリアはダールトンをユフィの補佐につけ、
考えることはユフィ第一。
(ユフィの構想はシュナイゼルの使嗾もあるっぽい)
キョウトを始め、黒の騎士団内部でも特区構想に浮き足立つ。
扇はヴィレッタの存在もあって、黒の騎士団ごとの特区への参加を持ちかけるが、
それは恭順以外の何ものでもなかった。


ユフィの理想の広まりに対する反動で、
ぬぐい去れない身分差という意識が現実の中で浮き上がりつつもあった。
そんな中ルルは虐げられていたイレブンを助ける姿を、
記憶をなくすまえの自分が書いた手紙で、過程抜きにルル=ゼロという事実だけを知るシャーリーに目撃される。
ダールトンは桐原に黒の騎士団への協力を絶てば、
さらなる商取引の用意があると持ちかける。


特区日本開設式典当日。
式場にユフィ、ダールトン、桐原が居並び、満員の観衆が埋め尽くす中、
ガウェインに乗ったゼロが登場。ユフィとの直接対話を要請。応じるユフィ。
ゼロはニードルガンの持ち込みに成功。
スザクはガウェインのコクピット越しにC.C.の存在を感じる。
察知したC.C.はコクピットを降り、スザクと対する。
ゼロはユフィにニードルガンの引き金を引かせ、
「ゼロがだまし討ちされた」という状況を作り出そうとするもギアスの能力が込められた左眼に異変が、
同じ時C.C.にも異変が、駆け寄るスザクは幻覚に倒れる。


ゼロはユフィに引き金を引かせるため、ギアスの能力を使おうとするが、
そこでユフィが王位継承権を返上したこと、
今回の構想が兄であるルルと一緒にいたいといっていたナナリーのためであることを知る。
負けを認めるゼロ。特区を生かした形での善後策を考えると言い、
ギアスという能力についての話をしたところで、ユフィにギアスの力が働いてしまう。
それはゼロのギアスの能力の制御が効かなくなっていたからであり、
ユフィには「日本人を殺せ」というギアスの指令が働くことに。


一方、中華連邦との交渉が終わり、本国帰還となったシュナイゼルは、
強化オレンジの処遇について指示を出す。
笑顔で「日本人の皆さん死んでください」と言うユフィ。そして、引かれる引き金。
制止しようとするダールトンすら撃つユフィ。
ほかの兵士たちの引き金も引かれ、始まる虐殺。
意識を取り戻したスザクは目の前の光景が信用できない。
何とか会場を脱出しランスロットに乗り込んだスザクは、真偽を確かめるためユフィに迫ろうとする。
同様にユフィの下に向かおうとするコーネリア、事態に狂喜する若本皇帝と驚くシュナイゼル


何気ない自分の言葉が招いた事態に驚愕し、自分に対する怒りとユフィに対する罪を自覚するゼロは、
哀しみの涙をたたえながら黒の騎士団に命令を下す。日本人の敵となったユフィを殺せと。
それはまた一つルルが罪を背負うことでもあり、
自分だけでなくナナリーやスザクをも悲しませることがわかった上での命令。




うわぁぁぁ、すげぇ展開だな、これ。
ユフィに自分を撃たせるという途中までの経過はなるほどなぁと思ったが、
やはり、最後の最後で想像を超える展開があったか。
「兵士の方々、皆殺しにして下さい♪ 虐殺です♪」
まさか、南央美演じる穏和系お姫様に笑顔で民衆を虐殺させる展開とはね。
前回と今回で、見終わった後のユフィに対する印象の落差がすげぇな、ホント。


仲も悪くなかったユフィにそんなことをさせてしまったルルの身で考えるといたたまれんが、
それとは別に狂喜した若本皇帝の有り様と
オレンジジュース漬けのオレンジ君あたりにスポットライトが当たるのは、
2期以降なんだろうか。
まあ、あと3話あればどうにでもなりそうだが、放送枠的に一応来週の23話で区切りをつけるのか、
あくまで25話で一期終了というところに話を持って行くのか。
いずれにせよ、来週がすごく気になるなぁ。